無事パーツの切り離し&ゲートの処理は終わりましたでしょうか?実際に組み立てに入る前に「スミ入れ」という工程を入れます。実際スミ入れを行うタイミングは人それぞれですが、私は組み立て前のパーツ状態で行うことがほとんどです。
実際スミ入れを行う前に、スミ入れの意味と効果、スミ入れに使う道具の種類の説明を行います
スミ入れとは
自動車を見てください。いろんなラインで構成されているかと思います。特にドア・ボンネット・給油口など別パーツ化されている部分の境目はどのようになっているでしょうか?黒いラインで縁取りされているように見えませんか?正確にはボディの色より一段暗い色に見えているかと思います。これをガンプラに再現するのがスミ入れです。
MSも架空の兵器とは言え、車のように複数のパーツで構成されています(いるはずです)その別パーツ感を強調するのが「スミ入れ」です。
ガンプラにも予め「別パーツ感」を出すために溝がほられているかと思います。これを「モールド」と言います。だた、この浅く細い溝では陰影が付かないので全く別パーツ感が出ません。そのために濃色の塗料を溝に流し込んで陰影が付いているかのように表現します。これにより別パーツ感が強調されよりリアルな出来になるわけです。
「スミ入れ=別パーツ感を出す」作業であることはご理解いただけたでしょうか。ではスミ入れすべき場所はどこでしょうか?
スミ入れを行う場所
①モールドへのスミ入れ
まず考えられるのはモールドです。デザイン上「ここは別パーツだ」と考えられて掘られた溝ですので、ここは何も考えずにスミ入れしましょう。
②フィンの奥へのスミ入れ
ガンダムの胸にあるインテークのフィンの境目も本来であれば陰影が付く場所です。モールドではありませんが、ここもスミ入れの対象です
③パーツの隅へのスミ入れ
ガンプラはその組み立てを簡略するために、本来は別パーツだったものを一つのパーツに集約して成型しています。
よって下図のように本来は別パーツであったであろう境目の部分(パーツの隅)も陰影が発生するはずです。ここをスミ入れすることでよりリアルさが増します。
まとめ ガンプラは自由だ
まずはこの3つを意識するとよりリアルさが増すかと思います。
スミ入れにルールはありません。「陰影が付きそうだな」と感じたラインすべてをスミ入れしてもかまいません。ただ、使用する塗料の色には気を配ったほうが「うまく」見えます。
次項では「スミ入れ塗料の種類と、パーツの色とスミ入れする色の関係」についてご説明します
前の工程
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