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つや消しトップコートで失敗しない、意外と知らない4つの注意点【6-7】

つや消しトップコート

初心者コースでは、プラスティック特有の安っぽい光沢感を消すために「メラミンスポンジによる研磨」を推奨いたしました。
ステップアップコースでは、「質感のコントロール」を目的に、トップコートという透明塗料を使用する方法をお伝えします。これにより、キットの艶感をコントロールし完成度を1ランク上げることが可能になります

本稿ではトップコートの種類、トップコートを吹くときに必要な道具、トップコートを吹くときに注意すべき点をまとめて手説明いたします。

 

 

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トップコートの種類

トップコートには水性とラッカー系の2種類があり、艶感の違いで3種類あります。艶感の違いについてご説明します。

 

・つや消し(つや無)

一番良く使われているトップコートではないでしょうか?その名前の通りキット表面の艶を完全に消し他マットな状態に仕上がります。私は主にこれを使用しています

 

・光沢(つや有り)

つや消しと違い、まるでコンパウンドで磨いたかのような艶感を出すためのトップコートです。百式などのメタリック系のキットにはぴったりのトップコートです。

 

・半つや

つや消しと光沢の中間のような質感になります。

本稿では水性つや消しトップコートの使用を前提にご説明いたしますが、3種類とも基本的な使い方に変わりはありません。

 

 

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トップコートを施す3つの目的

トップコートを施す目的は大きく3つの目的があります

①質感のコントロール

前述しましたように、トップコートにはその艶感を3種類から選ぶことができます。自分の思い描いている質感にコントロールすらためにはトップコートが必須になります

 

②表面・塗装面の保護

トップコート剤でパーツの表面を覆いますので、パーツの表面・塗装面の保護になります。特にこのサイトで紹介させていただいている「パステルシャドウ」や「ドライブラシ」等のテクニックを施した後は、それらが落ちないようにトップコートで保護してやる必要があります

 

③ヤスリ跡を消す

無塗装派にはこれが一番の目的になるかと思います。トップコートを施すことでパーツ表面の質感が均一化されますので、800番程度のヤスリ跡であればほとんど目立たなくなります。

 

 

トップコートに必要な道具

・トップコートスプレー

私が使用しているトップコートは、こちらになります

 

プラモデル用として販売されているクレオスのMRトップコートより、単価当たりの容量が多くお得です。噴出される塗料の粒子も細かいので綺麗にトップコートを施すことができます

 

・ペイティングクリップ

ワニ口クリップを竹ひごにくくりつけたようなものです。パーツを保持するために必要です。指でパーツを持つと、指の陰に隠れた部分にトップコートを施すことができないので、必ずこのような持ち手を使ってください。
アマゾンで1000円/30本で買えますが、目玉クリップなどで自作することも可能です。

 

・ペイントベース

トップコートを施したパーツをペイティングクリップごと乾燥させるために必要な台を用意してください。
私は段ボール箱を短冊状に切断し貼り合わせただけの自作のペイントベースを使用しています。粘土やプラステック製の網目の籠などパーツ同士が接触しないようにペイティングクリップを立たせておけるものであれば何でも構いません。
ちなみに専用の道具もアマゾンで販売されています。ご興味のある方は下記のリンクをご参照ください

 

・大きめの段ボール箱

超簡易な塗装ブースとして使用します。スプレーを使いますので何もない状態で使うと塗料が壁や机などにトップコートが付着します。大きめの段ボールを背景にしてその中でトップコートを吹きかけるようにしてください

 

 

トップコートを使う前にチェックしたい事

今回使用するトップコートは水性のスプレー缶です。まずは以下の事を確認してから使用するようにしてください

・換気は十分か?

水性とはいえ体内に入ると有毒です。密閉された空間での使用は厳禁です

 

・火の気はないか?

スプレー缶ですので、塗料を噴出させるために可燃性のガスを使用しています。くわえたばこ等は厳禁です。

 

・近隣住人に迷惑がかからないか?

水性とはいえ臭いはあります。換気する際やベランダで使用する場合はご近所への配慮は必要です。

 

 

トップコートやり方と注意点

①キットとスプレーは30cm以上はなす

スプレー噴射口近くでは塗料が完全に霧状になっていないことが多いため、近い距離でスプレーするとムラやダマになる可能性が高いです。必ず30cm以上離した状態でスプレーしてください。霧状になったトップコート剤の中をくぐらせるぐらいのイメージで十分です

 

②吹き始めと吹き終わりはキットから離す。

スプレーの吹き始めと吹き終わりも完全な霧状になっていないことが多いため、吹き始めと吹き終わりはキットから外すようにします。イメージは下記の図のように、スプレーの方向を大きく動かしてキットを「通り抜ける」ようにすると上手くいきます。

トップコートの吹き方

 

③吹きすぎない

あまり吹きかけすぎるとムラやダマの原因になります。1面あたり、2~3回ぐらいのスプレーで十分ですが、「シュ~」と吹きかけるのではなく「シュッ」と吹きかけるようにしてください。

 

④雨の日は行わない

雨の日というより、湿度の高い日と言ったほうが正確です。トップコートを施した表面が曇ったり白く濁ったりする「かぶり」という現象が発生します。詳しくは知っているわけではないのですが、大気中の水分を塗料が拾いながらキットに付着するため起こると言われています。体感的なもので申し訳ないのですが、雨の前、雨の日、やんだ直後等はトップコートを避けるべきだと思います。

 

長々と書きましたが、過去2年間トップコートで失敗した経験はありません。雨の日さえ気をつければ非常に簡単な作業です。作業の簡単さの割には完成度に対する効果は抜群ですのでぜひトライしてみてください

 

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