私を含む無塗装派のかたでも、「素組+スミ入れ+トップコート」からステップアップする方法があります。その方法の1つが今回ご紹介する「パステルシャドウ」です。
パステルシャドウと書いていますが、塗装技術の「シャドウ」とは全く違います。正確には「パステルを使ってキットのエッジを強調する」手法だと考えてください。
パステルシャドウを施したキットがこちらになります。
エッジ部分の黒いパステルがアウトラインのようになっているかと思います。いわゆるウェザリングのようにリアルさを出しているわけではありません。あくまでも汚しではなく「エッジの強調」だとご理解ください。
パステルシャドウに必要な道具
黒いパステル
百均で販売しているパステルは使えません。エッジにパステルが全くのらないためです。
色々試した結果、ヌーベルカレーのパステルが一番使いやすいです。アマゾンでも販売していますし、ロフトであればバラ売りしています。
買ったばかりのパステルは表面がコーティングされています。どこでもいいので、側面を1か所だけやすりで削ってください。
筆
できるだけ腰の強い平筆をご使用ください。ブラシのように筆を使うので、腰が弱いブラシですと上手くエッジにパステルがのりません。私が使用しているブラシはこちらです。少々値段高めですが、一番使いやすいと感じています。
パステルシャドウのやり方
①筆にパステルを付着させる
パステルのやすりで削った部分に直接筆をこすりつけて、パステルの粉を筆に付着させます。ゴシゴシとこすりつけてもかまいません。
②余分なパステルを払う
タバコの灰を落とすように、指でトントンと筆をたたき余分なパステルを落とします。
③エッジにパステルをこすりるける
エッジに対して垂直方向に筆を動かしてパステルをこすりつけます。この時「塗りつける」のではなく、筆でほこりを払うように「サッサッ」と筆を動かすのがポイントです。
④トップコートで定着させる
エッジに乗ったパステルは、指で触れただけで落ちてしまいます。必ず最後にトップコートで定着させてください。
この時トップコートとキットの位置が近い状態でスプレーすると、スプレーされた塗料の勢いでパステル粉が吹き飛んでしまう場合があります。スプレーされた塗料の霧の中をくぐらせるイメージでトップコートを施してください
このようなエッジだけでなく細かなディティール部分にも同じ要領でパステルを付着させてやることで、そのディティールが浮かんで見え強調することができます。
ご存知のようにパステルは色数が非常に豊富です。キットの成型色に合わせてパステルを選びたいところですが、現時点で黒のパステル以外では上手くエッジを強調出来ていません(エッジにパステルが乗らない)
色ごとの微妙な成分の違いが原因だとは思いますが、グレーや白、パール系のパステルでは上手くできませんでした。濃い成型色のパーツのエッジ強調は別の方法で行います。詳しくはこちらをご参照ください
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