プラモデルには大なり小なりパーティングラインというものが存在します。パーティングラインを放置しているとオモチャっぽさが強調されて見栄えがよくありません。このパーティングラインを消す方法をご紹介します。
パーティングラインとは(ウィキペディアより)
鋳造や射出成型はオス・メスふたつの金型を合わせたところに溶けた材料を流し込む成型方法である。そのため、金型の精度などをはじめとする制作時の条件によっては、オス型とメス型の合わせ目にズレが出来てしまい、結果として本来意図しない出っ張りがラインとなって現れてしまう。これがパーティングラインである。
通常、例えば自動車のプラモデルであればプレスラインやパネル同士のつなぎ目と言ったような比較的目立たないところにパーティングラインが来るように設計されているが、場合によってはバンパーなど非常に目立つ部位に出来てしまうケース、あるいは大きすぎるパーティングラインが原因で切削加工が必要になることもある。古い世代のプラモデルでは金型の精度(工作精度の他に、金型自体の劣化も考えられる)の問題もあり、切削加工だけでは対処しきれず修正にパテが必要になるほどにまで大きくなる場合も見られる。
少しわかりにくいかもしれませんが、「たい焼き」の側面を思い返していただくとご理解いただけるかと思います。
プラスティック金型の精度は世界一だと評判のバンダイ製品でさえパーティングラインは存在します。射出成型を行っている限り避けては通れないシロモノだとご理解ください
パーティングラインの消し方
①ペーパーをかける
一番一般的なやり方です。パーティングラインに対し垂直方向にヤスリを動かすことで綺麗に簡単にラインを消すことができます。
その時当て木を使用すると平面は平面を保ちながら、エッジを舐めることなく綺麗に処理できるはずです。
当て木を使ったヤスリがけはこちらでご説明していますのでご参照ください
②カンナがけを行う
デザインナイフをパーツの表面に対し45度~30度ぐらいの角度で立たせてください。刃を寝かせた方向に向かってデザインナイフを動かすことで、カンナをかけたように表面を削ることができます。これをカンナがけと言います。
この技法を使えば、ヤスリがけしにくい関節部分等のの曲面に発生したパーティングラインをを綺麗に処理することができます。このカンナがけに特化した専用道具もあります。私も持っていますがデザインナイフでカンナがけするよりも短時間でカンナがけが可能です。詳しくはこちらをご参照ください
これら2つの方法でパーティングラインを消したパーツがこちらです
まとめ 細かな気配りが完成度を高める
必ず処理しなくてはいけないものではありませんが、このような細かい処理の積み重ねが完成品の精度を上げていくとお考えください。
特に別ページでご紹介するドライブラシやパステルシャドウを施す場合などは、このパーティングライン処理を行っていないと無残な見た目になりかねません。
難しい作業ではありませんので、しっかり処理をしましょう。
白化を防ぐニッパーの使い方 5つのポイント 【3-1】
デザインナイフを使ったゲート処理がうまくなる3つのポイント 【3-2】
ペーパーがけで失敗しないための6つのコツ 【3-3】
白化したパーツを元に戻す4つの方法【3-4】
白化が起こる原因は?白化を防ぐために覚えたい2つの知識 【3-5】
ステップアップコース
当て木をつかったペーパーがけの方法 【3-6】
アンテナのシャープ化で失敗しない3つの工程 【3-8】
コメント
いつも参考にさせて頂いております(^^)
コメントではなく質問で恐縮なのですが
MGやRG等のビームサーベル素材のパーティングラインの消し方がいまいち上手くいきません(*_*)
デザインナイフとペーパーでやってますが
とても時間が掛かりますし、挙句表面がボコボコになってしまいます(ToT)
単にやり方が雑いだけなのか、他に良い方法があるのか。
もし良ければご教授お願いします!