初心者コースでは短冊状に切ったペーパーを指で持ってヤスリがけを行いました。そちらでも記載しましたが、この方法だと指の柔らかさ・丸味で「削りたくない所・削っちゃいけない所」まで削ってしまう恐れがあります。また、指で持っている以上は細かな部分の作業には向きません。
そこでお勧めしたいのが「当て木を使ったペーパーがけです」
当て木とは
写真を見ていただければわかると思います。薄いプラ材や木材にペーパーを貼りつけて使用します。こうすることで、平面は平面に削ることができますし、細かな場所でも均一な力で必要な部分だけをペーパーがけすることができます。
お勧めの当て木
私が使用している当て木を紹介します。
①ヤスリホウダイ
ペタッチというクッション材のおかげでパーツの表面に吸いつくようにヤスリ面を当てることができます。このペタッチの表面は、貼ってはがせる接着面になっていますので、ペーパーの交換もストレスなくできます。詳しくは下記のリンクをご参照ください
②自作のヤスリスティック
ヤスリホウダイは幅が25mm以上あるため細かなパーツのヤスリがけには適していません。そこで幅1cmの木材を使用して自作のヤスリスティックを作りました。ペーパーと当て木の接着面はマスキングテープを使用していますので、これも貼ってはがせてが可能です。詳しい作り方は下記のリンクをご参照ください。
当て木を使ったペーパーのかけ方。
ペーパーの表面を水で湿らせた後、できるだけ「内から外」を意識してください。こうすることでパーツの淵(エッジ)を削ってしまうことなく綺麗にヤスリがけが可能です。
ここでも余分な力は不要です。表面の薄皮を1枚ずつめくっていく感覚でOKです。下手に力を入れるとエッジ部分を舐めてしまい完成度に差が出てきます。
慣れてくると丸みを帯びたエッジ部分をシャープに削りだすことも可能です。これを「エッジ出し」と呼びます。詳しいやり方はこちらをご参照ください
まとめ 道具に頼ることは恥じゃない
私も最初は指でペーパーを持ってヤスリがけをしておりました。特に平面部分のヤスリがけや、ヒケの処理などに限界を感じていたところ、ヤスリホウダイの存在を知りました。
私のガンプラ製作の精度はヤスリホウダイとの出会いを境に一変するほどになりました。それほど当て木の存在は重要だと思っています。初心者からステップアップするための第一歩として当て木の導入を強くお勧めします
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